NASを導入したいけどUPS(無停電電源装置)の選び方がわからない…。
選び方やおすすめの製品があれば知りたい。
そんな方向けの記事になります。
私も最近NASを導入しました!
私が導入の際に知りたかった点をまとめています。
NASにおけるUPSの必要性
そもそも何故NASにUPSが必要なのか?
理由はNASへの電力供給が遮断された時にデータを破損させないため。
落雷などの停電によりNASへの電力供給が遮断されても、UPSの内蔵バッテリーにより、しばらくの間NASへの電力供給が途切れることはありません。
その間に手動またはNASの自動シャットダウン機能によって安全に電源を落とすことができるため、データの破損を回避させることが可能になります。
NASに対応した製品から選ぶ
NASにはそれぞれ対応できるUPSが決まっています。
各メーカーのサイトに対応表が記載されているので、製品を選んだら必ずメーカーのサイトで確認してください。
私はSynologyのDS220jを導入しています。
Synology公式サイトで対応しているUPSを確認することが可能です。
PFC電源装置
近年の電子機器の電源装置には、力率改善回路搭載の「PFC電源装置」が採用されています。
「PFC電源装置」の入力電源は正弦波であることが必須であり、仮に矩形波で入力すると装置が故障する可能性があります。
正弦波と矩形波
日本のコンセントから出る電気は100Vの交流電源です。
交流とは+極と-極が交互に入れ替わることを指し、1秒間に西日本では60回、東日本では50回入れ替わります。
その入れ替わる時の波の形にも種類があり、それが正弦波・矩形波と呼ばれています。
給電方式
UPSには3種類の給電方式があります。
違いは通常時と停電時の動作状況です。
家庭用のNASであれば常時商用給電方式のUPSが一般的。
常時商用給電方式 | 常時インバータ給電方式 | ラインインタラクティブ方式 | |
商用電源時(通常時) | 商用電源をそのまま使用 | 安定電源 | 商用電源をそのまま使用 |
停電時 | 内蔵バッテリーに切替 | 安定電源 | 内蔵バッテリーに切替 |
切り替え時間 | あり | なし | あり |
メリット | 小型・軽量・消費電力小 | 常時安定電源 | 安定した電圧供給 |
デメリット | 瞬停対応不可 | 大型・消費電力大 | 瞬停対応不可 |
停電時自動シャットダウン機能
仮に電源が遮断されUPSが作動した場合、NASにはUPSの内蔵バッテリーから給電されます。
しかし内蔵バッテリーが無くなればNASへの給電も無くなるので注意が必要です。
UPSとNASをケーブル接続して連動させておけば、電源が遮断された場合、UPSが自動でNASをシャットダウンさせることができます。
停電時に常に在宅しているとは限らないので、UPSは自動シャットダウン機能があると安心です。
無停電電源装置(UPS)の主要メーカー
UPSのメーカーはたくさんありますが、代表的な企業は以下のとおりです。
- APC
- OMRON(オムロン)
- CyberPower(サイバーパワー)
CyberPower CPJ500
私が導入したのはCyberPower(サイバーパワー)のCPJ500。
Synologyのサイトでサポートされていることを確認してあります。
メーカー | CyberPower |
型式 | CPJ500 |
電源方式 | 常時商用電源 |
PFC電源装置 | ◯ |
入力波形 | 正弦波 |
自動シャットダウン | ◯ |
バッテリー交換 | 可能 |
CPJ500はユーザー側で内蔵バッテリーの交換が可能なのが特徴。
劣化したバッテリーを交換すれば本体を長く使うことが可能です。
またサージ保護コンセントを採用しており、落雷によるNASの物理的な破損を回避してくれます。
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